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女性起業家

最終更新:2006年12月15日 13:44

上毛新聞「オピニオン」コーナーに原稿を執筆しました。


社会活性化の起爆剤に~女性起業家~


厳しい不況が長引き、リストラだ、失業だと、
日本人の多くが自信喪失状態に陥っている。


社会保障の後退で、老後も心配だ。
新しいことにチャレンジしようとする人も、めっきり減った。
うつむいて、真冬の舗道をとぼとぼ歩いている。


ところが、そんな暗い社会にあって、元気に頑張っている一群がいる。
三十代から四十代の女性だ。
不況もどこ吹く風、新規事業に挑もうという女性も少なくない。


本県でも自治体による「創業支援塾」「創業支援コンサルティング事業」
「起業家セミナー」などが実施されている。
私もいくつかの事業に参画させてもらった。
創業の相談や創業間もない企業の経営相談に乗っている。


セミナーなどを通じて出会った女性起業家、起業家予備軍は、
半年て50人を超える。
何よりも、自己実現の夢と情熱とに支えられた度胸に圧倒された。
「女は度胸」を地でいっている。 


喫茶店のある画廊を始めたという女性は、
「借金までして」という家族の大反対を押し切り創業。
斬新なイベントを企画し、順調に売り上げを伸ばしている。
今では、前年比五〇%増という勢いだ。


輸入雑貨業を始めたいと相談に来た別の女性は、
帳簿記帳、申告の仕方など、初歩的な質問をしていた。
もう少し経験を積んでからと思っていたが、既に名刺を作り、
営業活動に出ていた。フットワークか軽い。
海外と取引するのであれば、インターネットの活用か便利と勧めると、
早速パソコンを購入。「機械音痴なんです」と指導を依頼してきた。


独立はしたいか、何をしていいか分からないと
悩んでいたもう一人の女性は、成長産業の環境開運事業に目を付けた。
「りサイクル」「エコロジー」と新聞で騒いでいたから、
と産業廃棄物の収集・運搬の会社に決定。
創業後、すっかり変身した。さっそうと飛び回っている。
何よりも美しくなった。


「経営の知識がない」「数字に弱い」などと言っていた女性たちが、
事業に対する思いだけで、次々に会社を興す。
人は無謀だと思うかもしれない。


しかし、一億総自信喪失の世の中にあって、
彼女たちの勇気と挑戦の心は、
われわれの社会を活性化させる起爆剤になるかもしれないい。


輝かしい過去の栄光か破れ去り、未来に期待できない、
かつての企業戦士に代わって、家庭にこもっていた「大和なでしこ」が、
ビジネスシーンの先頭に立つ日も近い。 


「女の浅知恵」と笑うのは間違いだ。
これからの社会は、大きく変ぼうする。
それだけに、既存の経験や知識は役立たない。
知恵とか経験とかに頼るのではなく、
限りない可能性を信じて未来に自分をかけてみる女性の勇気が、
社会を明るくすると期待している。



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