必要とされる従業員
最終更新:2006年12月15日 13:53上毛新聞「オピニオン」コーナーで
「必要とされる従業員に」という原稿を執筆しました。
失業率は、4%を超え、失業者は300万人に達した。
ニュースの街頭インタビューでは、20代、30代の若者でさえ、
リストラの恐怖におののいているという。
国は、雇用対策に補正予算を組み、失業者の支援に力を入れている。
本県においても、中小企業診断協会群馬県支部が「緊急雇用開発プログラム」を
委託され、失業者に対し、生産経営実務の研修を実施した。
受講者は、パソコン、財務戦略、マーケティング、生産管理などの基礎を修得した。
「リストラ、リストラ」と騒がれて久しいが、求人はゼロではない。
求人を出してもなかなか人材がみつからず、
人手不足で困っている企業も多く存在する。
また、会社を辞めたくても、「お願いだから、辞めないでくれ」と引き留められ、
辞められない人がいるのも事実だ。
リストラされないどころか、「どうしても会社にいてくれ」と頼まれるには、
どうしたらいいか。
会社に必要とされる人材について考えてみたい。
次の問いに答えてみよう。
「会社の業績が落ち込んだのは誰のせいか?」
何人の人が「俺に責任がある」と答えられるだろうか?
会社が倒産し、「俺が悪かった」と泣き崩れる経営者はいても、
特別な理由が無い限り、「従業員が悪い」と答える経営者は存在しないだろう。
しかし、従業員はどうであろうか?
会社の業績が落ち込み、その結果としてリストラされたのに、
「俺の責任だ」と考える人は少ないのではないだろうか?
「会社が悪い」と思う人の方が多いだろう。
不況が長引き、経営者は経営戦略の在り方を模索している。
経営者は、「俺の責任で、会社をどうにかしよう」と考える従業員を必要としている。
今こそ、従業員も経営者と同じ目線で、企業経営をみる必要があるのではないだろうか?
従業員が企業経営からものをみるようになれば、
自然と企業に必要な能力や会社を盛り上げるための方策を考えるだろう。
企業経営全体から、自分の果たす役割の重大さを認識し、期待以上に働くだろう。
そして、経営者と同じように会社再建を常に念頭に置きながら、
仕事に打ち込めるのではないだろうか。
会社経営は、祭りのおみこしにたとえられる。
経営者はねじりはちまきをして、おみこしにのり、進むべき方向を差し示す。
従業員は、おみこしを全員で勢いよくかつぐ。
このなかには、力を抜き、かついでいるふりをしている人がいてはならない。
たったひとりでも力を抜けば、おみこしは傾いてしまう。
従業員全員が「俺がいなければ、だめなんだ」と
力いっぱいおみこしを担ぐことが望まれる。
そうした従業員を経営者は、絶対に手放しはしないだろう。
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